殉教カテリナ車輪を読んで影響を受けた事


この本のジャンルはミステリーで、文庫本ではミステリー作家の有栖川有栖が解説文を書いています。
この本で自分が特に印象に残っているのは、作者が書いた絵が載っている事です。
しかも、載っている絵が小説の内容に深く関わってくるので、思わず引きつけられてしまいました。
途中の絵を考察する場面は、現在の流行小説になかったので、新鮮に思いました。
この本を読んで以来、参考書や電子辞書で美術作品を見て、その作品の背景の情報を調べる癖がつきました。
また、自分が美術館に行って絵を見る時、流して見る事なく、絵に関する情報を学芸員に聞く癖がつきました。
絵で表現して意味を解き明かす研究の事を図像学というのですが、図像学に詳しくない人が読んでも、違和感なく読み進める事が出来ると思います。

また、この小説の登場人物に美術館の学芸員が出てくるので、実際にいる美術館の学芸員の会話を聞いてる様な気分になります。
この小説で起きる事件は密室殺人なので、海外のミステリー小説や作家江戸川乱歩の評論を思い出して、懐かしい気分になりました。
この小説で扱っている殺人事件のトリックは少し複雑だと思いましたが、後半の謎解きの部分は、たたみかかけるように解き明かされていくので、面白いというよりも凄さを感じました。
この小説を読んで、自分も探偵の様に物事を考察するようになったので、自分にとって大きな影響を与えた本として、深く印象に残っています。