20歳の自分に受けさせたい文章講義


本のタイトルに「文章講義」とあるように、文章は講義風に進んでいきます。

まず冒頭では、文章を書くという事がいかに難しい事ではなく、ただ「話し言葉を書き言葉に変換する事」と説明してくれます。

書けない人の中にある「頭の中のぐるぐる」をいかに書き言葉に翻訳していくかを、具体的な例を用いて面白おかしく教えてくれます。(本当に何度か吹き出しました)

本書の中では「いい文章」を書く為の少し専門的なテクニックも書かれていますが、それは全て誰にでも真似できる事でしょう。

読んでいて思わず頷いた所は、文章を書く時に「特定の“あの人”の椅子に座る」と言うフレーズでした。書きたい事がまとまらない時に、自分の中で読者を“あの人”だけに特定して書いてみると言う方法です。

本当にこの書き方で伝わるかな、と不安に感じた時は、読者を自分の母親に見立ててみると、一気にダメな部分が見えてくるそうです(笑)

このように、文章を書きたいけど手が止まる、何を書いていいか分からない、と言う人にはもってこいの入門書だと思います。

著者は、「いい文章」を書くには文才は必要ない、「読者の心まで動かす文章だ」と締めくくっていますが、まさにいい文章に出会えたなと言う本でした。